ある物語
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夢のような一夜が過ぎ、朝の光が、部屋中に射し込んだ頃 お姫様は目を覚ました。 はっと現実に返る。 鏡に映る自分の姿を見て、悲しさが胸をよぎった。 こんな私を、彼が好きになるはずがない。 きっと私は、からかわれたんだわ…。 ばかな私…。 悲しさで、胸が引き裂かれそうだった。 お姫様は愛を覚えてしまった。 石のようなその心に、 小さな小さな恋の芽が 葉を広げたのだ。
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