恋の予感

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「もうすぐ1年も終わりか~。」 少しずつ暖かくなってきた3月の始め、 心ちゃんが感慨深く呟いた。 「2年も同じクラスになれるといいね!!薫♪」 「うんっ!!」 「かっこいい人いるといいな~!!今年こそ彼氏欲しい(笑)」 「何いってんの~!!しんちゃんあんなにモテるくせに!!」 本当に、心ちゃんは美人でスタイルもよく入学式からモテモテだった。 なのに何故か誰とも付き合わないんだ。 そんな彼女が、クラスでも地味な方の私と仲良くしてくれてるの、不思議なんだけど、すごく気が合う。 「薫こそ可愛いし女の子らしいって密かにモテてるよ♪」 「あり得ない(笑)気を遣わなくていいよ…」 「ホントだって!!」 すごく優しくて面倒見よくて、自慢の親友なんだ。 「キャー!!!!」 ビクッ 学校を出て靴を履き替えると、いきなり女子達の黄色い歓声が響き渡った。 「北原君♪もう帰るの~!?」 「一緒に帰ろうよ~」 「北原く~ん!!」 ………(汗) 「毎度毎度騒がしいね…」 心ちゃんが迷惑そうに言った。 この風景はうちの高校で恒例になっている。 原因は 1組の北原 昌弥
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