恋の予感

10/10
前へ
/218ページ
次へ
北原君…ホントにすごい人気だなぁ。 「はぁ…」 「どうしたんです?なにかありました?」 「え?」 「ため息、6回目ですよ(笑)」 「数えないで下さいよ!!(笑)」 人のため息をいちいち数えてるこの人は、この前ショコラを助けてくれた動物病院の倉持先生。 私は学校の帰りにショコラの様子を見に来ていた。 あ、ショコラってこの前の猫ね。 黒猫だからショコラって名前にした。(笑) 「ショコラの飼い主が見つからないので、どうしようかと思って…」 「そうですか…まぁしばらくはここで様子を見ます。私も探してるんですけどねぇ、なかなか見つからなくて…」 先生がコーヒーをすすりながら言った。 「そういえば、この前の彼も昨日来ましたよ。」 「え!?!?!!!?」 「ぷっ(笑)ため息の原因はやっぱりコレですか(笑)」 「何言ってるんですかっ!!////」 何で北原君がここに!? 「彼もショコラが心配らしくて。これを置いていきました。」 「煮干し…!?(笑)」 何だかおかしかった。 学校1モテモテの北原君が、猫の為に煮干しなんて…(笑) 顔も知らない頃は、もっとチャラチャラした人だと思ったのに… 『これを機会にホントに仲良くなっちゃえば!?』 心ちゃんの言葉が頭をよぎった。 まさかっ!!女子に殺されるっつーの!! …私なんか友達にすらしてくんないよね? わかってるのに…気になってしまう。 ホントにバカだなぁ… 「はぁ…」 「くくくくく!!(爆)」 「先生!!/////(怒)」 このおっさん、完璧楽しんどる。(怒)
/218ページ

最初のコメントを投稿しよう!

100人が本棚に入れています
本棚に追加