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北原君…ホントにすごい人気だなぁ。
「はぁ…」
「どうしたんです?なにかありました?」
「え?」
「ため息、6回目ですよ(笑)」
「数えないで下さいよ!!(笑)」
人のため息をいちいち数えてるこの人は、この前ショコラを助けてくれた動物病院の倉持先生。
私は学校の帰りにショコラの様子を見に来ていた。
あ、ショコラってこの前の猫ね。
黒猫だからショコラって名前にした。(笑)
「ショコラの飼い主が見つからないので、どうしようかと思って…」
「そうですか…まぁしばらくはここで様子を見ます。私も探してるんですけどねぇ、なかなか見つからなくて…」
先生がコーヒーをすすりながら言った。
「そういえば、この前の彼も昨日来ましたよ。」
「え!?!?!!!?」
「ぷっ(笑)ため息の原因はやっぱりコレですか(笑)」
「何言ってるんですかっ!!////」
何で北原君がここに!?
「彼もショコラが心配らしくて。これを置いていきました。」
「煮干し…!?(笑)」
何だかおかしかった。
学校1モテモテの北原君が、猫の為に煮干しなんて…(笑)
顔も知らない頃は、もっとチャラチャラした人だと思ったのに…
『これを機会にホントに仲良くなっちゃえば!?』
心ちゃんの言葉が頭をよぎった。
まさかっ!!女子に殺されるっつーの!!
…私なんか友達にすらしてくんないよね?
わかってるのに…気になってしまう。
ホントにバカだなぁ…
「はぁ…」
「くくくくく!!(爆)」
「先生!!/////(怒)」
このおっさん、完璧楽しんどる。(怒)
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