新学期

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ガタンっ 「北原君どうしたの~!?」 2人で言い合っていると、急に北原君が立ち上がり、大ちゃんの席にやって来た。 「よぉ!!北原っまた同じクラスだな!!」 「ああ。」 ? 北原君と大ちゃん、一年も同じクラスだったんだ。 「安藤、この間はコーヒーごちです。」 「いっいや!!とんでもないです!!」 急に話しかけられて、ぎこちなくなってしまった。 「なんだよあんどぅ!!急にか弱くなっちゃってよ~!!」 大ちゃんがそう言って、私の頭に手をのせようとしたその時 ガシッ 北原君が大ちゃんの手を握った。(汗) 「え!?何!?北原!!キモイよ!!(笑)」 「握手。」 2人が握手しているところを見て、女子達がキャーと騒ぎ出した。(笑) しかし、そんな事おかまいなしの北原君。 「ショコラ元気?」 「あ…うん!!昨日も弟とじゃれすぎちゃって」 「昌弥~!!」 私の話を遮るように、誰かがやって来た。 「まさやぁ!!同じクラスになれたね!!♪」 「西村。」 『昌弥』…呼び捨てだ…。 声の主をチラッと見上げた。 …図書室にいた女の子だ!! 私の視線に気づいたのか、その子がこちらを見た。 「初めましてっ!!私、西村 響子!!昌弥の幼なじみで~す♪」 「あ…安藤 薫ですっ宜しくねっ」 北原君、幼なじみなんていたんだ。 西村さんは、背が高くスタイルもよくて パーマをかけた長い髪が綺麗な美人だった。 こんな子が幼なじみなんて…勝ち目なさすぎるよ…。 すると担任の先生が来て、皆席にもどった。 「あんどぅっこれから宜しくなっ」 満面の笑みの大ちゃんがボソッとそう言った。 「宜しくっ」 私は必死に作り笑いをしていた。
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