オリエンテーション

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北原君は、暖色系のチェックのシャツにグレーのタンクトップで、首もとにはチョーカーをつけていた。 …かっこいいなぁ//// この間偶然会ったときは作業着だったし、私服を見るのは新鮮でドキドキした。 今日は一回でも喋れますように!! 北原君を見つめながらそんなことを願っていた。 すると… 「まさや~♪おはようっ」 西村さんが北原君に近づいていった。 「まさやっバス隣に座ろうよ~♪」 「なにあれっ!!完璧ねらった格好だね!!」 西村さんを見て、心ちゃんが強い口調で言った。 西村さんは小花柄の可愛いワンピースを着ていて、スラッと伸びた脚がとても綺麗だった。 ダメだ…かなわない(涙) 「全員集合したな!!じゃあバス乗るぞ~!!」 先生の呼びかけで、皆バスに乗り込んだ。 北原君は一番後ろの席に座り、隣は大ちゃんだった。 西村さんじゃなくてよかった、なんて。 私は心ちゃんと前の方の席にした。 皆と話しているおかげか、心配してたよりは乗り物酔いしないなぁ。 薬飲んどいてよかった。 優ちゃんがくれたお菓子を貰おうと後ろを振り向いた瞬間、大ちゃんと目があった。 すると大ちゃんがいきなり大声で 「あんどぅ~!!!!薬飲んできたか~!?!!」 「へっ!?」 「限界なったら言えよっあの袋(←エチケット袋笑)持ってきたから~!!」 「あの袋ってなにさっ!!!!!/////」 2人のやりとりを聞いていた皆が爆笑した。 あぁ…北原君の前なのに…死んでしまいたい…(笑) 「おいお前ら仲いいなぁ!!付き合ってんなら近くに座ればいいじゃん♪」 「えっ!?!!////」 男子の1人が私と大ちゃんを冷やかす様に言ってきた。 「えっ2人って付き合ってるんだ~!!」 と西村さんまで大声で言い出した。 北原君の前でそんな事言わないでよ~!! 「違いますっ!!///」 「ちげーよ!!////」 私と大ちゃんは勢いよく否定した。 そして私は正面に向き直って大人しくしていた。 「かおるんっ気にしないでっ!!」 かなっぺと優ちゃんが声をかけてくれた。 「うんっ」
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