オリエンテーション

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気を取り直して心ちゃんに話しかけようと横を向くと、心ちゃんはぼーっとした様に一点を見つめていた。 …あれ?心ちゃんなんか元気ない? 「心ちゃん?」 呼びかけると、我に返ったようにハッとして私を見た。 「ごっごめん!!目開けたまま寝てた!!(笑)」 「心ちゃん具合い悪い!?大丈夫!?」 「全然だよ~!!ちょっと寝たら復活した(笑)おっもうすぐ着くよっホラ海♪」 いつもの心ちゃんに戻った…元気ないのは気のせいかな? 「お前、安藤のことすげー見てるな。」 後ろの席の方で、北原が大に話しかけた。 「なに言ってんだよっ!!(笑)ほらっガキの頃からあんどぅ~知ってるからっからかうと面白くてっ!!」 北原の言葉に、大は明らかに動揺していた。 「あっそ…。」 そう言って北原はずっと窓の外を眺めていた。
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