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授業をおえて学校を出ると、心ちゃんの誘いでいつものドーナツ屋さんに寄った。
「~という訳!!」
私はまだ疑っていた心ちゃんに昨日の事を詳しく説明した。
「なんだ。付き合ってるんじゃないんだ。」
「そんな訳ないじゃん!!というか北原君だって今日知ったよ!!」
「あははは(笑)さすが薫!!奇跡を起こすね!!」
「笑い事じゃないって!!女子の視線が怖いよ~」
「大丈夫だって。すぐに噂もなくなるよ。」
「そうだといいけど…」
「でもさ、これを機会にホントに仲良くなっちゃえば!?」
「え!?!!?」
「あの北原君と仲良くなるチャンスじゃんっ!!まぁ私は興味ないけど(笑)」
「なななな何言ってんの!!」
「おっ薫顔赤いよ~!!」
「もう!!しんちゃん!!
…ん?ヤバいっ!!もう6時!?」
「あっ買い物いくんだっけ?偉いな薫は。家の事全部やってるんでしょ」
「いやっ全部ってほどではないよ。それよりしんちゃん、いつもごめんねっ」
「ううん。私もそろそろバイト行かないとっ」
心ちゃんは高校の近くのカラオケ店でバイトしている。
「じゃあ薫っ何か進展があったら報告するように♪」
そういって心ちゃんはウィンクした。
…心ちゃんくらい可愛かったら…進展なんてものもあったのかもしれない。
そんなことを考えながら、店をあとにした。
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