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メイが集束していくエメラルドの粒子、“魔素”。
周囲から集まる速度は速く、凝縮されていく魔力は膨大。
『ガンダルフ』達が、警戒を強める。
この世界には、大地から溢れ、大気中に浮遊する、魔素と呼ばれる特殊粒子が存在する。
その影響か、この世界の空は青と緑が混ざり合う、特異な色彩を放っている。
エメラルドグリーン、この空の色だ。
魔素は、魔術の素養のある者が一定量集束する事が出来、それを触媒並びにエネルギー源として、超常的な現象を生み出す事が出来る。
集束出来る魔素の量と速度は、個人によって異なる。
魔術の素養。
これは、魔法を構築する前段階の、魔術師としての先天的な才覚を表す。
つまり、現象となる魔法を生み出すのは、それとはまた別の才能。
優秀な魔術師に必要なのは、先天的な魔術の素養と、学術的な才能の2つ。
メイは、明らかにこの双方に恵まれた存在と言える。
警戒していた獣達が、何かに誘われ押しやられる様に、牙を剥き出しにし、猛り狂い、雄叫びを上げて3人に猛進し出した。
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