薔薇のように

揺らぐ気持ち

はっと我に返った
薫殿の心配そうな顔が目の前にあった。

「どうしたの？」

「…いや何でもないでござる」

「どうして？」

「えっ？」

「どうして剣心はいつもそいなの！？」

「………」

「もう知らない！馬鹿！」
そう言ってどこかに行ってしまった。
………？
何故行ってしまったのか
何故怒っているのか
まったくわからない。

まぁいつもの事だから
さほど気にしなかった。