1 ナオミ

3/135
前へ
/629ページ
次へ
腹、減ったなぁ、と思う。夕食は、食べていなかった。 高橋は、午前5時までやっている居酒屋を思い出した。「恵比須」という店で親爺が1人でやっていた。 親爺は、小柄で年中心配そうな顔つきをしていた。 高橋は、その店の肉じゃがの味を思い出した。 無性に食べたくなり、顔も洗わずにアパートを出た。
/629ページ

最初のコメントを投稿しよう!

692人が本棚に入れています
本棚に追加