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5 死
その夜、高橋は、午後8時頃に帰宅した。
ナオミは、夕食をテーブルに運び、缶ビールを添えて出した。
部屋は、石油ストーブを焚いており、暖かかった。
高橋は、ジャンパーを脱ぎ、炬燵に潜り込んでテレビを観た。
別に観たい番組があるわけでは無かった。
テレビが点いていないと落ち着かなかった。
高橋は、なんとなく普段と違うナオミに気づいていた。
内心、どうしたんだろう、と思っていた。
「今日は、寒かったよ」
高橋は、それとなくナオミに話かけた。しかしナオミは聞こえないらしく返答が戻ってこなかった。
高橋は、不安になって、
「どうした?」と尋ねた。
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