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しかしナオミは、「止めてよ。汚い手で触らないで!」と怒りの籠もった声で言った。
高橋は、圧倒されて手を引っ込めた。
沈んだ気分に落ちた。
明日、仕事だから寝ないと拙い。早く寝なきゃと思い目を閉じた。
だが、ナオミのことが気になって、なかなか眠れない。
強い北風が窓ガラスをガタガタさせる音が部屋に響いた。
翌日、高橋は、いつものように会社へ向かった。
仕事していてもナオミと徳子のことを考えてしまった。
高橋は集中力を欠き、つまらぬミスをしてしまった。
上司から文句を言われた。
集中できずに作業している自分が悪い。
その通りだけど、理屈抜きで文句を言われるのは不愉快だった。
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