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高橋は、職場で文句を言われたくないと思っている。
そうするにはナオミと仲直りするのが1番良い解決策だと考えた。
高橋は、どうやってナオミの機嫌を良くさせるか、昨夜から考えていた。
だが、今のところ良い考えが浮かばなかった。
高橋は、自分では良い策が出てこないと分かった。
そこで昼休みに徳子に電話した。
高橋は、電話に出た徳子に言った。
「あの、…俺だけど、もう会うのは止めたいんだ、…」
高橋は、どうしたらいいか相談するつもりで電話した。
なのに徳子に別れ話をしてしまった。
何を言ってるんだろう。
でも徳子が承知してくれたら、もうナオミに心配かけずにすむ。
徳子と無関係になればナオミは、きっと機嫌を直してくれるだろう。
高橋は、別れ話がすんなり決まれば良いと思った。
徳子は、どうして急にそんなことを言い出すのか? と質問した。
高橋は、沈んだ声で、
「女房にバレたらしい。昨日、誰かが女房に俺とおまえのことを告げ口したんだ」と高橋は、答えた。
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