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「分かったわ。でもどうしても我慢出来なくなった時、…会ってね。…私もうあなた無しでは生きていけないわ」
徳子は、しみじみした口調で頼んだ。
高橋は、美しい徳子の容姿を思いながら、満更でもなかった。
『あなた無しで生きていけない』
なんてナオミから言われたことは無かった。
高橋は、徳子とナオミという2人の美女から深く思われていることを感じ、ニヤニヤ笑いながら、
「分かった」
と言い電話を切った。
更に徳子が会わずにいることを承知してくれたので、高橋は、ほっとした。
電話ボックスを出て、社員食堂へ向かった。
冬の陽が、高橋の背中に優しく注がれていた。
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