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ナオミは、ちゃんと令子を育てていきたかった。
それを邪魔するものは許せない。
今、邪魔になっているのは、高橋の浮気である。
ナオミは、絶対、高橋の浮気を止めさせなくてはならない、と思った。
どうしたらいい、どうしたらいい、という思いが、ナオミの心に溢れていた。
ふと松平の奥さんに会って、夫と別れてくれと頼みに行こうか、という考えが浮かんだ。
昨日、自転車で松平家まで行った。道も分かっていた。
行って話をして戻って来る間、令子が寝ていてくれれば良いのだ。
昨日、2時間程、留守にした。今日は、場所が分かっているから1時間半もあれば戻ってこられるだろう。
ナオミは、そう考えがまとまると急いでアパートを出た。
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