3 死

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やがて、ドアが開き女が硬い表情で門に向かって来た。 女は容姿端麗だった。 ナオミは、徳子を見て、いい女だと思った。 お互いに目が合った。2人共、目を逸らさなかった。 徳子は、門まで来ると、 「どういうご用件でしょうか?」 と、澄ました顔で尋ねた。 ナオミは、興奮していて頭がパニックになっていた。 それでも、「夫と浮気するのは止めて下さい」と肩を震わせて言った。 徳子は、眉をひそめた。 そして、淡々とした口調で、 「あなたの御主人なんて、私、知りませんわ」 と言って呆れた顔をした。
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