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それは、令子の死体をこのままにして、自分が行方を晦ましてしまう、というものである。
帰宅した高橋は、令子の死体を発見する。
そして、どうしてこんなことになったか、と考える。
だが、事情を知っている自分が姿を隠してしまうので、答えは永遠に分からない。
高橋は、これから先、令子の死の原因と妻の失踪の理由の答えを探し続けて生きていかなければならない。
きっと苦しみ続けるに違いない。
ナオミは、冷酷な笑みを口元に浮かべた。
そして、悩みが晴れたように活き活きと動き出した。
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