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高橋は、身の回りの品をバックに収め、リュックに令子の死体を詰め込んだ。
いけないことをしていると心の中で叫ぶ声がしたけど無視した。
その代わり、心に悲しみが、ぐさりと突き刺さった。
高橋は、その痛みで顔を歪めた。
高橋は、重い足取りで部屋を出た。
令子を入れたリュックを背負っていた。
バイクに跨り、けたたましい音を響かせて、アパートを後にした。
胸が張り裂けていた。
午前零時。
高橋は、日光方面を目指してバイクを走らせた。
夕食を摂っていないのに全然空腹を感じなかった。
この時、高橋は、バイクごと崖から下へダイビングしようかと思った。
午前4時を過ぎて、高橋は酷く疲れてしまった。
周囲に雪を被った山々が見えた。
高橋は、国道17号から県道に方向を変えた。
高橋は、疲労が溜まり、どこかで休憩を取ろうと思った。
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