691人が本棚に入れています
本棚に追加
しばらく走ると平屋建ての商店があった。
飲料の自動販売機が設置されており、青白い光を放っていた。
高橋は、店先にバイクを停車させた。
バイクから降りるとリュックを静かに外した。
令子の身体は、意外に重く肩が痛かった。
エンジンを切り、高橋は、ポケットから財布を取り出した。
辺りは、車の姿は無く、ひっそりとしていた。
高橋は、コーヒーを買った。飲んだが、温まっておらず、不味かった。
空気が冷えており、十分温まらないのだろう。
高橋の吐く息が白かった。気温は、0度を下回っているかも知れない。
高橋は、令子の死体をどこかに埋めてしまおうと思っていた。
コーヒーを飲みながら周囲を見回した。
店のシャッターのところに小さなシャベルがあった。
最初のコメントを投稿しよう!