3 死

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しばらく走ると平屋建ての商店があった。 飲料の自動販売機が設置されており、青白い光を放っていた。 高橋は、店先にバイクを停車させた。 バイクから降りるとリュックを静かに外した。 令子の身体は、意外に重く肩が痛かった。 エンジンを切り、高橋は、ポケットから財布を取り出した。 辺りは、車の姿は無く、ひっそりとしていた。 高橋は、コーヒーを買った。飲んだが、温まっておらず、不味かった。 空気が冷えており、十分温まらないのだろう。 高橋の吐く息が白かった。気温は、0度を下回っているかも知れない。 高橋は、令子の死体をどこかに埋めてしまおうと思っていた。 コーヒーを飲みながら周囲を見回した。 店のシャッターのところに小さなシャベルがあった。
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