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高橋は洗顔し、コーヒーを飲み、新聞を読んだ。
そして出かける前に少しだけ掃除をした。
しかし、男の1人暮らしで部屋は散らかっていた。
午後4時40分。
高橋は、ジャンパーを着て部屋を出た。
外は薄暗かった。空は灰色の雲に覆われており、見ていると気持ちが沈んだ。
高橋は、徒歩でスーパーへ行き、今夜店で使う肉や野菜を買った。
午後5時20分。
高橋は、飲食店が集まっている地区にある店に着いた。
いつものように開店準備にかかった。
午後7時に店を開け客が1人もいない店内で、頬杖をついてナオミや令子のことを考えた。
店を開けても客が来るのは、たいてい10時を過ぎてからである。
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