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俺の瞳は碧い
この島で碧い瞳を持つのは
崎神の巫女、"崎"家の女性だけだ
しかし俺は、崎家の人間ではないし。先祖に崎家の人間が居たわけでもない
なのに俺の瞳は碧い
人というのは、自分と違うものを恐がり嫌う
――だから俺はいじめられていた
もともと、日本人に碧い瞳も持つ人は居ない
昔の日本では碧い瞳を持つ者を"もののけ"や"呪われた者"と言われ、迫害または殺されていた
それを考えると、この島は特殊だったのかもしれない
俺はいつも一人でいた
一人でできることは、森を散策するか、本を読むくらいだ
子供の寄りつかない森の奥まで行ったり。いろんな本を読んでいた
そのため、年に見合わない位に大人びてしまった
そして、物語は俺が10歳の時に始まる
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