碧い瞳と蒼い髪

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ある晴れた日だった 「ねぇ、遊ぼうよ!」 深い蒼色の髪を肩甲骨あたりまで伸ばした少女が俺にそう言った 『おい忌み子、俺達が遊んでやるよ』 また、ただの気まぐれなんだろう いつもは寄りつかない癖に、都合のいい時だけ擦り寄ってくる ――鬱陶しい どうせこいつもそうなんだ 「俺と遊ぶより、他の奴と遊んだらいいだろ」 「やだっ!私はあなたと遊びたいの!!」 「……は?」 今こいつはなんて言った? それに、何故こいつが頬をふくらませている? 「私はあなたと遊びたいって言ったの!!」 「……なっ何で、俺なんだ?」 .
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