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それから俺は瞳と毎日いるようになった
大抵瞳が何するのかを決め、それに俺が付き合うといった具合に
そんなある日だった
「ねぇ、空ちゃん」
遊んでいるときに瞳が何かに気付いたようだ
「どうした?」
「あの子たちは?」
瞳の目線の先には二人の女の子がいた
巫女装束をきているから崎家の人間らしい
「あの子たちはこの島の巫女さんだよ。ほら瞳が碧いだろ?」
崎家の巫女は瞳が碧い
碧い瞳を持つ崎家の娘が崎神の正統な巫女であるとされている
今代の巫女は双子で、どちらも片方ずつ瞳が碧かった
「あの子たちさびしそう」
確かにこの島の巫女は高貴な存在であり畏怖の目で見られることが多いようだ
大人からは拝められ、子供には俺の時のような目で見られるらしいな
「わたし行ってくる!」
そう言って瞳は走って行った
まぁ俺もため息をつきながらだが
大賛成で付いていくのだった
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