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「わかったなら良い」
そう言うと組長は部屋に戻った
「びっくりしたぁ…」
「そうだな。で…どうしたんだ翼そんな慌てて」
「雪がどこにもいないんです」
「どこにもいない!?」
「はい」
「翼お前、電話かけたか?」
「えぇ。けど何度かけても繋がらないんです」
「雪の車は在るか?」
「いえ、車で出かけているみたいなんです」
「とすると…あそこか」
「あそこって…守さん雪の居場所わかるんですか?」「あぁ」
「守さん、お願いします!俺をそこに連れて行って下さい!」
「………」
「守さん!!」
「…わかった。連れて行ってやるよ」
「ありがとうございます」「じゃあ行くぞ」
「はいっ!」
そう言うと俺達は部屋を出た
第10章 大切な場所
「あぁーお腹すいた。何か食べたい」
「お嬢間食はダメですよ」即座に関から注意された
「うるさいなぁ。わかってるわよそんな事」
「なら良いです」
(全く、何か言ったらすぐ注意するんだから。関ってある意味、守よりずっと口うるさいんだから、勘弁してよねホント)
と心の中で呟いていると、不意に声をかけられた
「お嬢何か言いましたか?」
「何も言ってない」
「そうですか」
「うん」
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