手紙

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「そうですね。では、お言葉に甘えて先に失礼します」 「おう。すまんな起こしてしまって」 「いえ、気にしないでください」 「あぁ」 「あっ、言い忘れましたけど…」 「何だ?」 「あまり、無理をしないで下さいね」 「あぁ、わかってる」 「なら良いのですが…」 「言い忘れたのはそれだけか?」 「それだけです。それでは私はこれで…」 「あぁ、ありがとう」 「失礼します」 そう言うと雪は部屋を後にした 「さて、俺も寝るか…」 そう言い、横になるとすぐに眠気がやってきて意識を手放した… 翌朝 「おはよう」 「おはようございます組長」 「おはようー」 「おはようございますお嬢」 「おはよう、薫」 「おはよう、お父さん」 「薫」 「何?」 「手紙読んだぞ…」 「あぁ、読んだんだ」 「あぁ。 ありがとうな、大事にするよ」 「いいえ。…あのさ、お父さん」 「何だ?」 「手紙にも書いたけど、何か心配事があるなら言ってよ。私達家族なんだから」「あぁ、わかってる。心配するな」 と言いながら、頭を撫でてくれる 「…うん」 私が返事をすると同時に元気な声が聞こえた 「「おはようございます組長、お嬢」」 「おはよう関・渡」
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