手紙

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「組長の状態を考えたら当たり前だ!そんなの」 「だからって…わざわざ嘘つく必要なんてねぇだろ!」 「うるせぇっ。お前に言われなくてもわかってる!」「あぁ、そうかい!じゃあ勝手にしろ!」 そう言うと翼は、荒々しく扉を閉め、部屋から出ていった (俺だって、わかってんだよ馬鹿な事してる事ぐらい。けど…仕方ねぇだろが!退院していきなり仕事するってなったら気が気じゃねぇんだ!それくらい分かれよあの馬鹿!) と、心の中でそう呟くが、当分怒りがおさまりそうにもないので気分を変えるため、「あの場所」に行く事にした 守の部屋 「信じられますか?雪の奴、組長に嘘ついたんですよ。いくら組長のスケジュール管理を任されているとはいえ、酷いと思いませんか?」 「思わなくもないが…」 「ないが…何ですか?」 「それは、雪なりに組長の事を考えた結果だろ?だから、ある意味仕方なかった事じゃないのか」 「………けどっ」 「けどっ…何だ?」 「俺に、何も相談しないで決める事ないじゃないですか!」 「そうだな。確かにそこは、雪が悪い」 「でしょ?一緒にコンビ組んでいるんだから、普通は相方に相談するでしょ!」「そうだな…」
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