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「なのに、しないって事は俺の事信用してねぇって事じゃないですか。俺それが悔しいんです!」
「…別に信用してない訳じゃないだろ?」
「じゃあ、何で雪は俺に何の相談もなく一人で決めるんですか?」
「それは、雪なりにお前や組長に心配かけたくなかったっんだろ。わかれよそれくらい」
「………」
「まっ、今回の事は雪の方が悪いとも言えなくもないが…翼。お前もう少し雪の気持ちも考えて行動しろよ」
「…わかりました」
「よしっ!じゃあ今から雪に謝りに行って来い」
「はいっ!」そう言うと翼は挨拶もせずに部屋を出た「アイツ…挨拶ぐらいしろよ。しかし、雪と翼って昔の俺達にそっくりだな…なぁ、お前もそう思わねぇか橘…」
誰もいない部屋で俺は机の上にある写真を見ながらそう呟く
(バカだな俺…もう死んだ人間なのに、未だに現実を受け入れられないなんて)と思っていると…後ろの方からドタドタと足音が聞こえた。そして部屋の扉が開くと同時に「守さん!」と大声が部屋に響いたと同時に
「うるせぇっ!もう少し静かに出来ねぇのか、翼!」と、下の方から組長の怒鳴り声が聞こえた
「すっ、すみません!組長!」
「今度から気をつけろ!」「はい!すみませんでした!」
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