始まり

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コンビニから帰った後、そっと鍵を開けて靴を脱ぐ。 …気付かないといいな…。 靴を脱ぎ終えた直後 「何処…行ってたんだよ…」 低い低い、ヒロの声にピクリと肩が跳ねる。 「ヒ、ロ…」 振り返ると、無表情なヒロの顔。この顔が、一番怖い。 「お前、何処行ってたんだよ」 「コンビニ…」 「何で勝手に…いなくなんだよ!!」 ヒロの下ろした拳がテーブルを打ち、上に乗っていたマグカップなどが派手な音を立てながら、落ちては砕け散る。 「っご、めんなさい…」 「あ゛ぁ!?」 グッと髪を鷲掴みにされ、立ち上げさせられる。 「俺に断りもなく、何処行ってんの?なぁ」 「ちょ、痛い…っ」 「なぁ!!」 胃を殴られ、ぐっ…とくもった声が漏れる。 「お仕置きだな、こりゃ…」 にやりと、歪んだ顔をヒロは向けた。 .
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