第二章

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  (ん~…ポカポカしてて気持ちいい…) 私は一つ伸びをして目を開ける。 (あれぇ?空?) 始めに目に飛び込んできた景色は真っ青な青空。雲一つ無く綺麗だ。 (いや、綺麗だ。じゃなくて何故空?部屋で寝てしまった気がするけど…) ボーッとする頭を動かして考える。 でも、あまりに気持ちが良くて、どうでも良いような気もしてきた。 (眠い…) 「おや?起きたかなぁ?」 眠たい瞼を閉じ、再び眠りにつこうとすると上から男の人の優しそうな声が聞こえた。 (え?) その聞いたこと無い声に私の眠気はぶっ飛び、顔を上げた。 眼鏡をかけた男の人がニコニコと私を見下ろしている。 (!!?) 私は驚いて、離れようと体を動かす。 すると、左手にズキッと鈍い痛みが走り、私はその痛みで動けず、その場に踞る。  
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