第一章

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  こんな下らない反抗をしても無駄かもしれない… でもこれ以上母親の言いなりは御免だ。 ――――…… 小中学生の頃。教育熱心な母親に言われ、昼夜とわず勉強した。 勿論、友達と遊んだ記憶なんて無いし、テレビドラマだって流行りの音楽だって、見たことも聞いたことも無い。 今、思えば馬鹿げてると思うが、昔はそれが当たり前だった。 朝起きて勉強…学校は放課の時間も勉強。帰ってからも塾で勉強。勉強、勉強。 洗脳されたみたいに勉強し続けた。 そのお陰で成績は常にトップ。先生や親戚からの期待も高かった。 だけど同年代の人からは化物扱い。 そんなで友達が出来る筈もなく…私は自分の感情を表せれなくなった。  
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