第一章

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  でも、新撰組。彼等を知ってから私は変わった。 親友まではいないが、友達をつくり、お洒落や音楽にも興味を持つ様になった。 そして私も新撰組のように自分の信念。誠を貫いてみたいと…。 だが、母親はそれを許さなかった。 友達。お洒落。音楽。テレビ…母親はあそびを全て拒絶した。 『アナタは勉強だけしてれば良い』 『私の言うことだけ聞けば良いの』 『馬鹿な友達なんて捨てなさい』 『遊んだりしたら成績が落ちるでしょう』 『アナタは私の評価対象に過ぎない――』 『――だから――』 『――アナタが馬鹿だと“私”が困るのよ』 母親は、今まで…私のためを思って。でも何でもなく、私に勉強させたのは自分が評価される為。 “賢くて良い子を育てた母親” そう世間に思われたい為だった…。  
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