鳴り止まないアラームと透けちゃってる俺

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因みに電気も夜通し付けっぱなしで、今月の電気代が心配になっちゃったけど… でも、良かったぁ… 俺、ちゃんと生きてる。 なんて、当たり前なことに安堵しながら時計を見上げると、ちょうど7時25分。 昨日、何時に帰ったかは全然覚えてないけど、結構夜遅くだったのかな…… 朝には強い方だけど…正直、まだ寝足りなくて瞼がすごく重い。でも、それが今の当たり前。 それはもちろん、仕事が忙しくなった証拠だし、とても感謝したい事だから、文句は言いません。 それに、さっきあんな夢見ちゃって二度寝する気分にもなれないしね。 A「ふあ~……、」 ソファから身体を起こして、欠伸をひとつ。大きく伸びをして立ち上がる。 [今日の総合運ナンバーワンは頭文字ま行のアナタ―…] テレビから流れてくる占いの結果に、さっきまでブルーだった気分も少し和らいで、 今日1日も頑張るために顔を洗って気合いを入れようと、早速洗面所に向かった。 同じく気合いを入れるため、恥ずかしげもなくガッツポーズを作ってみちゃったりした俺は、 もちろん、この後思い知らされる事実なんて知るよしも無く… A「………え、」 向かった先にある鏡をみて固まった。 それもそのハズ… だって映って無いんだもん。 鏡に…自分の姿が。 .
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