鳴り止まないアラームと透けちゃってる俺

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A「…ぅ……えっ?」 向かい合っているはずの鏡面には後ろの壁紙だけが映ってる… A「えっ…え?、 …何、これ…っ?」 一生懸命手を振ったり、目を擦ったりしても、目に映る光景は全く変わんない… 俺は今、誰も居ない鏡を真っ直ぐに見つめている――。 A「…………ひっ、 うわぁあ…ぁっ…」 事態が何となく掴めると、急に恐怖感が押し寄せてきて…言葉にならない叫び声をあげながら、慌ててリビングへ駆け戻る…… A「はぁ、はぁ…っ… 何…だったの?な、なん…でっ…映ってないの? 夢?これ、夢…?」 ひょっとしたら、まだリアル過ぎる夢の続きなのかもしんない…いや、きっとそうだ… ありきたりだけど…試しに、頬を抓ってみる。 A「痛ぁッ……、なんでっ!?」 思いっきり捻ったせいでジンジンと痛む頬を押さえながらパニックになる… A「もう、何っ!? 何なんだよぉ…っ…」 寝ぐせ頭をさらにクシャクシャになるように掻きむしっても、見渡す世界は普段と何一つ変わらない… 電動掃除機によって綺麗に掃除されたフローリング そこに、窓辺から柔らかな朝の光が舞い込んで陽向をつくってて… テレビの中では政権がどうとか、こうとか…俺にとっては難しい内容をコメンテーターが言ってる 何一つ変わらない光景… でも、なんか変……。 何が変なのか考えてもさっぱり分からなくて…余計パニック状態になった。 .
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