鳴り止まないアラームと透けちゃってる俺

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A「はぁ、っはあぁ… 俺、どうかしてんのかな…」 そうだよ。きっと、スケジュールびっしりだったから疲れてんだよ…。 うん、絶対そう。 まだ、収録の入り時間までには余裕あるし…やっぱ、もうちょっと寝よ…。 そう決め込んで、も一度ソファに横たわろうとすると、何となく付けっぱなしのテレビを視界にとらえた。 時間帯的に言えば大体芸能ニュースを扱ってる頃… A「っ…~~!?」 目に飛び込んでくる内容を見たと同時に反動のように身を乗り出し唖然とする。 おかしいでしょ… だって……だってッ、 トップニュースのテロップ……。 俺の名前と所属グループの後ろ…っ… 〈事故死〉って―――… A「…………」 [先日未明、 国民的超人気グループの――…] 有りがちな言い方で淡々と原稿を読み上げるアナウンサー… え、何コレ。 やっぱドッキリとかですか……? だとしたら全然笑えないんだけど…… 起きてから何度も確認してるし、部屋は全く変わってないけど…一応、八方を確認する。 目を凝らしてみても、辺りに隠しカメラ的な怪しいものは無い。 てか、あったとしても使わせないよ!? 無断で人ん家に設置してる時点で犯罪じゃん…っ あ、でもドッキリだから無断でOKなの…? これ、事務所NGじゃないの? そもそも、なんつー企画だよっ! テンパってマネージャーに電話しようとしたその時、 ♪~♪~♪~… A「うわっ……!?」 突然携帯のアラームが鳴りだす… .
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