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「お疲れ~」
「お疲れ様でした」
ライブ明けの興奮冷めやらぬまま、皆との解散の声が飛び交う中、二人でホテルの一室へと歩を進める。
丁寧に帰りの挨拶をしているのは、俺の昔からの連れの一人でもある、テルだ。
4人でグループを結成し、今や日本では名の知れたバンドへと成長したGL〇Yのリーダーを務める俺、タクローとテルは、昔から仲がよく、ライブでも肩を組み歌う姿から、一部では夫婦と呼ぶ輩がいる事は知っていた。
「たくろう?」
ふと横を見ると考え事をしてる俺を見上げるテルの姿。
「いいや、何でもない。それより、もう少し飲まないか?」
「お、いいね。じゃあタクローの部屋で飲もうか。」
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