俺と異国の女の子

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「はぁ? なにをいってんだおまえは?」    汚れを知らない、サファイアのような瞳に見つめられ。    俺は、一歩後退してしまった。   「血をいただけませんか?」   「……」     俺は、言葉を失った。    こいつ、可愛いのに頭は可哀相な奴なんだな。   「わたし家を出てから、もう三日もろくに血を口にしてなくて……。喉が渇いてしまって、しかたがないんです」    ……意味不明。
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