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「おまえの言いたいことは、まったくわからんが……。そうか、じゃあな」
俺は、強制的に会話を打ち切りその場を去ろうとした。
「待ってください!」
突然シャツの裾を掴まれた。
「放せ!」
「少しだけ。ほんのちょびっとだけでいいですから!」
「なんだよ血をくださいって! おまえ頭おかしいだろ! 薄気味悪いんだよ!」
「むっー。やっぱり、タダじゃ駄目ですか。こうなったら、お母様直伝の奥義を使うまでです!」
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