俺と異国の女の子

5/15
前へ
/19ページ
次へ
「……おまえ外人か?」    混乱した俺は、そんな当たり前のことを訊いていた。   「はい! わたしは、イブです!」    イブは、朗らかに微笑んだ。    愛らしい唇から覗く。    鋭く、尖った、犬歯がやけに目立っていた。   「あなた……」    イブが俺に近づいてきた。    吐息がかかるほどの距離。    初対面だっていうのに……なんだこの女?   「素晴らしい欲望の持ち主ですね!」
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

65人が本棚に入れています
本棚に追加