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脚が痛い。
何時間歩いただろうか。街に着く頃には太陽が照り付けていた。
オレはフードを被ると足早にギルドへと向かう。
早く新しい依頼をして違う街にいかなければならない。
きっと、国境沿いに包囲網を仕掛けてくるはずだ。
オレはギルドの手前で脚を止める。
「時、既に遅しだな」
ギルドの目の前には昨日までいなかった衛兵が二人。
さらにギルドの目の前が、この街の宿である。
「退路が断たれたか」
オレは溜め息をついた。
宿とギルドが使えない。きっと、他の有力な場所も見張りがいるはずだ。
「アイツがいるのにここまでするか、普通」
オレは溜め息をつくと、再び街の外へと歩いて向かった。
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