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「そんなの僕の知ったことじゃない。大体なんで僕に頼むのさ」
「だってあなたはその不思議な目で、過去や未来を見ることが出来るんでしょ」
だからどうした!!ってことなのだが、私にはどうしようもないのだ
「あのなぁ、僕はいろいろ誤解されている。確かに過去は見れるけど、未来は見ることが出来ない」
「それでもいいの!お願い、力を貸して!!」
今は、そんな力のことはどうでもいい。ただ、助けてほしい
…長い沈黙
ついに新庄は諦め、私に言った
「お金」
……………は?
「あの、タダでやってくれませんか?」
「無理だね。人に頼むには、何かしら謝礼が必要なんだよ」
「でも、人が困っているんですよ」
「何度も言うように、僕はそいつを知らない。もちろん、君もだ」
「だからって……」
最低だ。この男。
「では、質問を変えよう。君は僕の友人か?」
「いいえ」
「なら親戚や家族か?」
「違います」
「なら、お金を払わないと。言っておくが、普通の人はお金を貰っても、こんなことはしない」
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