始まり

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4人は勇司を冷やかす。駅前の喫茶店に入り徐にセブンスターに火を点けた。 さっさんが面白がって言う。 『勇司、モテる奴はええのぉ。彼女と別れたらすぐに次の女か』 勇司は苦笑いを浮かべて手紙を開けた。 ずっと前から電車で毎日会って気になってました。もしよかったら今日の帰りに会ってくれませんか?東梅田の4番出口で待ってます。 勇司の鼓動が早くなる。素直に嬉しかった。 『行くんか?』 やーたが問いかける。 『え~俺、あの子可愛いと思って狙ってたのに😣』 りちゅうが嘆く。 『う~ん、まだわからん。帰りまでに考えるわ』 勇司は言葉を濁したが心は決まっていた。
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