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私、-神崎 星羅-
高校1年生の16歳。
私は医者から余命1ヵ月と
宣告されたばかり。
そして、そんな私には彼氏の
-椎葉 遙人-
という大切で愛しい存在がいる。
遙人は
私が余命1ヵ月ということは
まだ、知らない。
言ったらどうなるか…
想像しただけで
私はこわかった。
遙人に辛い思いを
させてしまうかもしれない…―。
遙人を傷つけてしまうかもしれない…―。
私はそう思っていた。
そして、
余命1ヵ月の短い時間を
遙人と大切に過ごしていこうと
私は思っていた。
私は、
遙人を愛してるから。
最後まで遙人の笑顔が
見ていたいから…―。
『いってきます。』
『いってらっしゃい…。』
余命1ヵ月――。
私が学校へ行くのも、
こうしてお母さんと
言葉を交わすのも
遙人に会えるのも…
全てあと1ヵ月。
私はそんなことを思いながら、
今日も学校までの道のりを
歩いて行った…。
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