キショウブ

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兄、とは言いたくないが彼と電話をしてから私はすぐに眠気に襲われテレビを消しお茶を飲んでいたコップを適当に洗い、早々にベッドの中へと入った。 何時もより淋しくないのは彼と話したからか、それとも何か答えを見付けた気でいたからか 自分の温もりだけで涙が流れずに目の上で止まっていた。 ─生きている、つもりなのかよ─ そうさ、生きてやる。 今が辛いとか別にいいだろ。 今よりもずっと、ずっと先まで生きてやる。 それでいいんだ。 .
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