人間の中の悪

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「かはっ」 兄さんの痛そうな声が聞こえてくる。 「なぜ一撃で・・・」 「兄さん使ってる銃がアサルトライフルであることしか最初はわからなかった、そしてはじめに兄さんはすべての蛍光灯をたたき割った、そこで兄さんがナイトスコープを装着している仮定が生まれる。 次に、兄さんは自分の銃はワンカートフルオートだと言った、これにより定期的にカート交換が必要であることが分かった。 さらに僕が端から端へ走る際におよそ10秒かかる、それを二往復で弾が切れたそこから秒速三連射である事と、その連射力であればよほど訓練を受けない限り動きながら連射は不可能。 ついでに自分が走り抜けたときに足に食らった、角度のついた弾丸でなければ直線状にいなければ当たらない。この二つから兄さんは自分の事をある一点から狙っていることが分かった、しかし兄さんの銃にスタンドはついていなかった、それではもしかしたら訓練をつんだ人間かも知れない。しかしその可能性をなくしたのが兄さんの言葉だ。 最後に兄さんは自分の銃をM16であると言った。 ナイトスコープを装着可能なピカティニー・レールがあり、フルオートのアサルトライフルでM16、それはすなわちM16A5!!M16A5ならスタンドであるキャリングベースを着脱可能だ。 兄さんがもしM16A4以前を使用していたら僕は負けていた………」 兄さんは力なく膝を折った。 「この事実は公表させていただきます」 そして最後に一言 「・・・さようなら」
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