*花柳会の実態

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劉雅「…あの女、俺達に罵声を浴びせた上に…あの強気な態度。滅多にいねぇ女だな」 恭吾「あれ、土方さんがそんなに気にするなんて珍しいな。もしかして、大和撫子にでもする気ですか?」 その単語に、劉雅は眉をピクリと動かす。 劉雅「馬鹿いえ。大和撫子なんざ…金輪際就任させねぇ。あん時誓っただろうがよ?」 劉雅の言葉に、恭吾は冷笑を浮かべながら己の髪を掻き上げた。 恭吾「ですよね。その辺、履き違えたら厄介な事になりますもんねぇ。」 そう言って、再び彼特有の捉え所の無い笑みを作っては目の前に聳え立つ‐花柳会‐と掛かれた門を開き、二人は足を踏み入れた。  
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