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雨に思ふ
無性に人の声を
シャットアウトしたくなる
… ただ ただ
何故 人は雨音を聞くと
人恋しゅうなるのだろ
ぼくは 人の声を
聞きたくなくなる
然し ぼくは生まれつき『寂しがり屋』で 兎のよに孤独を感じると 死んでしまう
… いや
確実でも確かでも確定でも ない
ただ聞きたくなくなるというだけ
ほんとに死ぬ事はないだろが 寂しがり屋だから寂しいという感情漂ふ空間にも世界にも いたくないし浸りたくもない
雨音は まるで子守り歌のよう
ただ静かに耳すませば リズムカルある単調な調べが何故か心地良く 瞼が下がりトロトロな気になり あっさり睡魔に攻略されてしまう
ああ 眠い
ああ 睡魔が甘く囁く
――――さぁ おいで
未だ夜の帳(トバリ)も降りておらず闇夜に忍ぶモノも未だ息を潜めてるだけなのに
――――――とても眠い
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