文月9日

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   雨に思ふ  無性に人の声を  シャットアウトしたくなる   … ただ ただ  何故 人は雨音を聞くと  人恋しゅうなるのだろ  ぼくは 人の声を  聞きたくなくなる  然し ぼくは生まれつき『寂しがり屋』で 兎のよに孤独を感じると 死んでしまう   … いや  確実でも確かでも確定でも ない  ただ聞きたくなくなるというだけ  ほんとに死ぬ事はないだろが 寂しがり屋だから寂しいという感情漂ふ空間にも世界にも いたくないし浸りたくもない  雨音は まるで子守り歌のよう  ただ静かに耳すませば リズムカルある単調な調べが何故か心地良く 瞼が下がりトロトロな気になり あっさり睡魔に攻略されてしまう        ああ 眠い  ああ 睡魔が甘く囁く   ――――さぁ おいで  未だ夜の帳(トバリ)も降りておらず闇夜に忍ぶモノも未だ息を潜めてるだけなのに  ――――――とても眠い      
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