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「今日からユチョンは僕のなの」
「…なんで?」
ニッコリと口元を歪めると、ジーンズのポケットから紙を出した。
うん、調べちゃったよ。
ユチョンが気持ち良さそうに寝てる間に。
「えーっと…」
支配人に聞いた事、そこに出てきた人物から聞いた事。
全部、ぜーんぶ、今までの事も。
この紙一枚に詰まってる。
『ユチョンの人生』。
ユチョンに全部言った。
親が居なくて孤児院に居たこと。
男女関係なく体売って事。
体売るのをやめてピアノに変えた事。
理由までも全部。
全部話したらユチョンの顔は百面相。
悲しみ、哀しみ。
うん、歪んだ顔も綺麗。
こんな綺麗なユチョンを捨てるなんて。
こんな綺麗なユチョンをどこの誰かもわからない連中が汚したんだ。
あーあ、
「ムカつく、」
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