quattro

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「ん…っ」 珍しく、ぱちっと開いた俺の瞼。 不意に隣を見れば規制正しい寝息を立てて寝続けてる。 …しっかし、ほんとに綺麗な顔。 男にしとくのもったいないな。 まじまじと寝顔を観察するように見詰めていると開かれた瞳。 大きな瞳が俺を真っ直ぐ見詰めてた。 「おっはー、ユチョン。 そんなに見詰めて…照れちゃう~」 起きて一言目がそれって…。 顔赤らめながら言われても、ねぇ。 はぁ、とため息を吐き出して、呆れたような表情を作る。 「そんな顔しないでよー…」 「あんたがさせてんの」 「あんたじゃない、ジェジュンっ」 「あ?なに?」 「だからぁ、僕はキム・ジェジュンっ」 あ、思い出した。 そーだ、この顔に『キム・ジェジュン』 あれだ、でっけー財閥の御曹司様。 「…御曹司様がなんで?」 不意に思った事。 御曹司様がなんで、俺を? 「なんでって…なにが?」 「あんたみたいなお金持ちのいいとこのお坊ちゃんが俺なんかを?」 そう問い掛けるとキョトンとした表情で一言だけ。 「"僕が欲しかったから"それじゃダメ?」 自己中。 _
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