quattro

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「自己中だね、自己中。 俺に拒否権はないわけ?」 ダメもとで聞くとジェジュンはケロリとしたまま一言。 「ないよ。 ユチョンはもう僕のだからね」 でた、自己中。 なんでこんなに中心的なの。 「てかさ、無理だって」 「なにが?」 「俺、このホテルの支配人のだし」 ………。 …沈黙? あれ、泣きそうになってない? ……なんで怒る? 笑顔がかったいんだけど。 「おーい…」 「…僕、支配人シバいてくる」 「え、」 「支配人とヤったりしてないよね!?」 「そこっ!?」 「ちゃんと答えて!!」 「ヤってねーよっ」 「ほんとに…?」 「ほんとだって…」 意味のないやり取りをして20分。 やっと信じたのかニッコリしながらケータイを取り出しどっかに電話し始めた。 さっきのやり取り…。 『彼氏の浮気が原因でケンカして別れる寸前のカップル』みたいな。 「はーい、うん。 うん、もらってくから。 は?いや無理だってばー…」 まだまだ終わりそうにない電話。 とりあえず電話が終わるまで布団を被り目を閉じる。 「ん、じゃあ、後で運ばせるから」 「終わったの?」 「うん、さ、帰るよ」 「…どこに?」 「え?どこって、僕の家」 「なんで?」 「僕がユチョンを"買った"から」 _
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