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ダイヤモンドが目一杯ついてるでっけーシャンデリア。 ピッカピカに磨かれて下を見れば自分の顔がハッキリと反射してる大理石の床。 落として割ったらヤバい額の金を取られそうな花瓶。 何回見ても目が痛いロビー。 うーん、なかなか慣れないなぁ。 ジャケットの胸ポケットからタバコとジッポを取り出す。 タバコを口にくわえてジッポで火を付けてニコチンを肺に送り込む。 フロントでルームキーをもらってエレベーターへ足を運んだ。 …のは、いいんだけど、さ、 酔っ払ってへべれけになってるおっさん連中。 おーい、此処はおまえらみたいのが泊まれる場所じゃないぞー。 見るからにふつーなサラリーマン。 気分がいいのか歌まで歌ってるし…。 厄介だから階段で行くか。 「はぁ…」 自然とため息が口から漏れた。 _
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